Manji’s diary

アラフォー卍が伝えたいこと

男女共同参画白書

 
6月14日に閣議決定した「男女共同参画白書」によると、「配偶者・恋人はいない」という回答は、男女ともに全世代で2割以上になりました。とくに20代の女性5割・男性7割が「配偶者・恋人はいない」と回答していて、さらに20代独身男性のおよそ4割が“デートの経験がない”ということが分かりました。

 



この20代独身男性のおよそ4割がデート未経験というデータから鑑みると、恋愛や、それに続く結婚が、現代では難しいといえることがわかります。その要因を大まかに3つに分けると、1つ目は、経済面の不安定化が結婚や恋愛に影響を与えていて、したくてもできない、という人もいます。2つ目は、コミュニケーションが減ったり、そもそもコミュニケーションに苦手意識を感じる人が恋愛に踏み出せないというケースです。3つ目は、そもそも恋愛や結婚にそこまで興味がない人も一定数いて、そこに「昭和」的な恋愛や、結婚すべき、という圧力からの“解放”が加わっていることが考えられます。実際、結婚願望がないと答えるケースもありますが、これは経済的な問題も絡んできます。その上で、実はコロナ以前からデートや恋愛をはじめとした性愛の領域では、体験率の低下が指摘されています。例えば、日本性教育協会が1974年から6年ごとに調査している「青少年の性行動調査」があります。この調査によれば、性交経験率は概ね2005年まで上昇しています。つまり若いうちから恋愛・性愛活動をする人が増えていましたが、2011年の調査から男女を問わず低下が始まりました。つまり、この10~15年の間で日本ではコロナに関係なく、性愛行動が減ってきています。こうした状況を踏まえれば、ある意味で納得の調査結果です。年長世代からすれば違和感があるかもしれないですが、むしろ年長世代がデートできていたのは時代の空気、恋愛が商品としても売れることから、ドラマや歌でも恋愛が多かったことが関わっているので、個人の問題ではなく社会の問題だと思います。若者にとって、「恋愛は必要ないもの」、あるいは欲しくても手に入らない「高級品」になってきていると思います。ちょっときつい表現かもしれませんが、これが事実です。

 

 

コミュニケーションの機会や対人関係において、まず他人の内面にどこまで踏み込んでいいか分からない為、よく言えば他者を尊重、悪く言えば関わりの度合いが相対的に低くならざるを得ないと思います。その為、恋愛行動に対するハードルが高く、恋愛に対する興味はありますが、コロナのこともあって恋愛自体が難しくなっているように感じます。

 

今回の白書では、「婚姻歴のない30代の独身者は、男女ともに“4人に1人”が『結婚願望なし』」と回答している。
これは、個人の意思というよりは社会的問題です。女性で言えば、仕事や育児、介護など男性よりも負担を負うからという、「男女間の格差」があります。男性も、経済力の問題を挙げています。
恋愛観だけでなく、結婚観も変わってきているということです。

 

内閣府の2020年結果『少子化社会に関する国際意識調査』によれば、「結婚や同棲、恋人は必ずしも必要ではない」という回答は、2015年の21.8%が、2020年には39.0%になりました。戦後の核家族のようなモデルが難しく、結婚制度そのものが有効に機能しなくなっているのも事実です。ただ、人と一緒にいたいという気持ちがあるのは確かなので、同性婚など、様々な形の婚姻制度を認めることを試行錯誤することが重要だと思います。しかし、これでは少子化対策に直接つながらないと話す政治家もいましたね。

 

『結婚』という形の縛りが以前はちょっと強かった気がします。今の時代・これからの時代、結婚はどういうものと捉えるのが良いのでしょうか?

 

世界で繋がれる時代ですし、視野を広く持つという意味でもこの制度の見直しを少しずつしていってもいいと思いました。