Manji’s diary

アラフォー卍が伝えたいこと

どうして日本はキャッシュレス化が遅れているの?


日本のキャッシュレス決済比率が低いことは、もはや有名な話となっている。経済産業省の商務・サービスグループキャッシュレス推進室によると、昨年の民間消費に占めるキャッシュレス決済の割合は2020年よりも2.8ポイント増えて32.5%となり、初めて3割を超えました。
決済事業者がポイントを付与するキャンペーンを相次いで実施したことが後押ししたとみられます。因みにキャッシュレス推進室は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度に引き上げ、将来は世界最高水準の80%を目指すとしている。

ただ、、利用率が96%の韓国など世界と比較すると依然として低い水準です。

 

決済インフラ高度化のメリット

現金以外の電子決済の占める割合が高まって決済インフラが進展すると、社会全体で商品やサービスを購入する際の効率性が高まることが期待できます。現金決済では物理的に硬貨・紙幣をやり取りすることで取引が完了しますが、電子決済では電子データを記録することで取引が完了することになります。確定申告が必要な方にとっても、領収書を電子データ化する手間が省けるため大変便利です。

また、商品やサービスの購入時にクレジットカードなどのキャッシュレス決済を用いると、消費者は金融機関の窓口やATMから現金を引き出して持ち運ぶ必要がなくなります。物やサービスを提供する小売業者にとっても現金の管理・運搬する際の紛失や盗難のリスクが低減します。

経済活性化に与える影響としては、現金決済の場合、消費者の予算は財布の中にある現金に制約されますが、キャッシュレス決済を活用できる場合は、金融機関に預けている預貯金にクレジットカードの与信枠を加えた総額にまで予算制約が拡大することになります。それに加えて、キャッシュレス決済はオンラインショッピングのようなデジタルエコノミーと親和性が高いと言えます。そのため、消費者自身が移動可能な距離の範囲にある実店舗にとどまらず、インターネットでアクセスできる範囲にまで大幅に拡大することになります。

さらに、昨今は公衆衛生上の観点でもキャッシュレス決済が注目されています。新型コロナウイルス感染症の拡大の最中、オンラインサービスの需要が伸びているだけではなく、ソーシャルディスタンスを維持するのが難しい実店舗内においても、決済端末周辺での現金等のやりとりに伴う飛沫感染接触感染に対する懸念から、非接触でかつ短時間で決済できるキャッシュレス決済の利用が増えています。キャッシュレス化の進展は、コロナにおける経済活動の維持にも貢献していると言えるでしょう。

 

日本においてキャッシュレス化が遅れている理由

電子決済時の手数料が高いことや現金志向の高さが大きな要因となっていると言われているが、それもこれも日本人の国民性に起因すると思われる。もちろん日本人とは…○○!等と大それた事を言うつもりはないが、日本の生活習慣や流行などを踏まえて考えると、「食わず嫌いで大きな変化を望まない」「倹約(悪く言うとケチ)」なんかが挙げられる。銀行は信頼できる、投資なんて危険過ぎる、増えなくても預貯金が安全とか、昔の考えや習慣をなかなか変えられずにいる人が少なくないように思える。100円ショップへの依存や効率を無視してでも少々安いものを求めて離れた店舗へ買いに行く話もいまだに聞く話である。
それでも、ポイントがもらえてお得であるからキャッシュレスに徐々に移行していく方も多い。私もそうでした。

 

日本人の現金志向が高い理由

・他国に比べて現金決済が便利で安心なこと
・その場で支払いが完結すること
・現金決済だと使い過ぎる心配がないこと
・手元に現金を置くニーズが相対的に高い高齢者が増加していること
・超低金利環境の下で預貯金のメリットが低下していること